signal / 平井堅
produced by FLUIR
(2004)
Remixではないのですが、紹介したかったので書きます。
これはシングル「style」のカップリングとして収録されている曲で、メイン曲は当時SOULHEADのプロデューサーとして注目を集めていた「OCTOPUSSY」プロデュースによる2stepナンバーでした。平井堅史上最速と謳われていましたが、セールス的には振るわず、当時大ヒットした「瞳をとじて」や「思いがかさなるその前に」などのバラード曲に埋もれてしまったシングルでした。
平井堅自体特別好きではないのですが、OCTOPUSSYで2stepということで曲が気になって聴いてみたものの、まぁ、なんというかやはり・・・な感じだったんですね、メイン曲は。
んでこの「signal」はそのカップリングだったわけですが、これが超FUNKYな哀愁ボーカルハウスなんです。一聴してこれを作ったのはクラブ畑の人間だとビビッときましたね。
気鋭のハウスユニット・FLUIRによるプロデュースなのですが、このFLUIR(フルー)とは一体何者なのか実はよくわからないんですけど、デンマーク出身の二人組みたいです。彼ら自身の作品は聴いたことないのですが、平井堅の作品では何曲か携わっているのを知っていたので、なんとなく気にはなってたんですけどね。あまりシーンでは話題にならなかったのかな?日本盤のアルバムもリリースしていたみたいです。
固いキックに太いベースライン、切ない哀愁系のエレピにギターのカッティング。もうこれだけで大好物な感じなわけですよ。BPMも130くらいありそう(推定)なんだけど、平井堅のボーカルもイヤミがない感じに収まっていて、聴いた瞬間ひきこまれました。ベースとかBoris Dlugoschあたりを思わせてくれます。
シングル作品としては表題曲がいまいちパッとしなかったですが、アルバム「SENTIMENTALovers」にも収録されているので、そこで聴くことができます。
ここでは関係ないけど、「センチメンタル」は名曲。
同じFLUIRプロデュース作品としては2001年にリリースされたRemixアルバム「Kh re-mixed up 1」に新曲として収録されている「One Love Wonderful World」の方が先ですが、この曲もフィルターハウス仕様になっていて秀逸な1曲です。間奏の悲しく歌うようなギターソロとかツボですね。
僕は基本的にドイツ・オランダなどを始めとする欧州のハウスを好んで聴いてきたので、どうもその欧州テイストな音に惹かれたのかもしれません。同じ時期に流行っていたフランスのmodjoとかもめっちゃ好きでした。
2はいつ出るの?